2026/01/18 19:56



1.一点物のハンドペイント

最大の特徴であるペイント模様は一点一点、手作業で描いています。
模様や色の組み合わせ、ペイントのかすれ。手仕事特有のゆらぎにより、同じものは二つとして存在しません。

そんな最大の特徴を活かすため、内蓋にだけホックをつけ、外側からは縫い目も金具も見えないように仕立てました。
札入れ部の蓋にホックがないことをご不安に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
ぴったりサイズの札入れ、そして革の可塑性という特性によってしっかり保持しています。
※可塑性・・・外部から力が加わった際に形や性質を変え、その変形を保持できる性質。

【手染めペイント革を最大限活かす】そんな考えからこの構造は生まれました。
2.ほぼ一万円サイズの横幅とカードサイズの縦幅
従来の長財布の横幅は20㎝前後ですが、こちらの長財布は16.6㎝と大幅に小さくなっています。


札入れ部に縫い目をつけないことで縫い代をなくしつつ
一番大きな紙幣である一万円札の長辺(16㎝)から、あえてすこしの余裕を持たせることで
スムーズな紙幣の取り出しと、ポケットに収まるコンパクトさを両立しています。

縦幅についても同様に、カードの大きさに合わせて作成しています。
ジャストサイズから少しだけ大きくすることで型崩れを防止し使いやすい財布に仕立てました。
3.大容量ながら極薄構造
ハンドペイント・コンパクト長財布は「コンパクトながらこれ一つで完結する財布」をコンセプトに、私自身が使いたい財布として作成しました。

分けて収納したいカードはカードスリット、使用頻度の低いカードはまとめてスリット裏のポケットに収納できます。
スリットを無くし革とカードの重なりを減らせば薄くすることは可能ですが、全体のサイズ同様に「理論上の最善」では無く「現実的な使いやすさ」を優先しました。
カードの厚み次第で前後しますが、最大で12-14程度収納できます。(ページ最下部のカスタムパーツを使用することでさらに収納可能です。)

多くの薄型財布では、小銭入れのマチを無くしたり小さくすることで厚みを抑えています。
しかし同時に視認性や取り出しやすさを損なう場合があります。また、場所ごとの厚みに差が出やすく、折れの原因にもなりかねません。ポケット携帯時の異物感にもつながります。
そのため、この財布では大きく開く小銭入れを採用しました。薄さでは劣りますが見やすく取り出しやすい大容量の小銭入れです。
その代わり、フラップ(蓋)部は札入れと共用にするなど無駄のない構造になっています。

そして、こちらの財布は最大量を収納したときに力を発揮する薄型財布になっています。
未収納時には、ぷっくり感のある立体的な構造のためそれほど薄さは感じさせませんが、
最大収納時で比較すると既存の財布より薄くなっています。

大きくマチをとった立体的な構造は、小銭の厚みを吸収し、収納後でも薄さを保ちます。
また、金具とカード入れを一切重ねないことで、金具の出っ張りの影響を最小限にし財布全体を均一に薄くしています。
この構造も型崩れや使いやすさに気を使ったこだわりポイントです。
4.お財布に優しく、地球を守る選択
当ブランドの理念として「若年層にも手に取ってもらいやすい価格」を大切にしています。
すべてを一人で仕立てるハンドメイドには、価格の限界があります。数千円でそれなりの財布が買える今、「安い」買い物ではないかもしれません。
しかし、あえてお伝えしたいのは「手作業の一点物」としてこの価格は限界までコストを削りだした、
【限界の価格】ということです。

そして、価格と合わせて紹介したい特徴が「サステナブル」であるということです。

当店で使用している「タンニンなめしレザー」は非常にエコな素材です。同時に、当ブランドでは「消費者にコストを強いないエコ」を目標としています。
一般的にエコな製品は高価になりがちですが、
当ブランドでは、エコをプレミアとして販売価格に上乗せするのではなく「気に入った財布がたまたまエコであった」という状態を目標としています。
2026年1月18日現在、販売中の「ハンドペイント・コンパクト長財布」は全て「床革」を使用しています。
床革について⇒【現在準備中です。各商品ページをご覧ください。】
従来廃棄されることの多い床革を手作業で加工し、限界まで安価で提供する。ペイント床革は当店の理念にきわめて合致した素材だと考えています。
銀付きレザーの廉価版としてではなく、是非一つの選択肢としてご覧いただけると幸いです。
【最後に】
今後の展開についても紹介させていただきます。
「銀付きレザーモデルの展開」
今後は、表面の風合いを活かした「銀付き革」によるハンドペイント・コンパクト長財布も販売予定です。
⇒2026/02/01 商品追加いたしました。
「カスタムパーツの充実」
コストを省く段階でカットしてしまった機能を改めて追加できる、カスタムパーツも拡充予定です。
当ブランドでは同じモデルであっても、商品ごとに「違い」を設けていることがあります。
そんな一点物との巡り合いをお楽しみいただけると幸いです。
